(通訳文)

私は日本に在住するイタリア人でFederico Norsa(フェデリーコ ノーサ)と申します。

日本では絵画やビンテージロードバイクの輸入販売業をしておりますが、ピザ作りには熱い情熱を持っており、イタリアの3都市で、ピザ作りの資格を取得しております。

私にはいろいろな種類の食物アレルギーを持っていた子供が二人おり、安全な食事をさせるために自宅でパン作りを続け、それがきっかけでピザ作りに目覚めました。 その時の私の知識は、本やインターネットから学んだもので、仕上がりはひどいものでした。

しかしイタリア人として少なくとも本物のピザの味を知っている分、家族は日本風のピザよりは私のピザを好み、子供たちは素材の良いものを安心して食べることができていました。

ピザ作りが上達するにつれ、極めたいと思うようになり、業務用のピザオーブンを自宅に購入して家族や友達にふるまう中、本格的に故郷イタリアで、本物のピザ作りの技術を習得したいと思うようになりました。

イタリアでは、ピザの作り方は各地方の伝統により異なるもので、本場の味を知るにはそれぞれの現地に食べに行くものとされています。それで私は各地を訪ね、それぞれの本場イタリアのピザを、現地のすぐれたスクールで学ぶことにしました。

 

北イタリアでは、L’Ateneo della Pizza nel Veneto で学びました。

(・イタリア北部の耳のあるピザ ・耳のないピザ ・オーブン皿上のピザ ・生地作りの理論)

中部イタリアでは、l’Istituto Nazionale Pizzaioliで学びました。

(・とても薄い生地のローマのピザ ・麺棒を使うピザ 日本とは違う独特な使い方です。 ・PIZZA IN PALA;木製スコップ型 ・パン屋が初めて作った長いピザ ・生地の理論)

南イタリアではAssociazione Verace Pizza Napoletana(真のナポリピッツィア協会・通称AVPN)で学びました。

(・薪窯の取扱い ・生地の作り方や熟成の理論 ・実技 ・ステージ)

                            

また、ナポリではCediform(イタリアでピッツェリアを運営するために保健所が義務づけている研修機構)のもと研修を受けました。

                           

 

 

また、幸運なことに、イタリアで古い歴史のあるピッツェリアの、la Pizzeria Mattozzi di Napoli(1833年創設)(ラ・ピッツェリア マトッツイ ディ ナポリ)で実習することができました。

 

長年の経験に基づき、理屈ではなく感覚のみでピザを作り上げることのできるベテランピザ職人には決してかないませんが、私はその手法を学ぶことに常に真剣で、その経験と理論は、伝えていくことができると思います

 日本で初めてのピザスクールを創設し、私が習得したことを日本で正確に伝えていく理念のもと、講習を行います。